初級
on-premises(オンプレミス)
オンプレミスは、サーバーやソフトウェアなどの情報システムを、クラウドやデータセンターではなく、自社が管理する施設内に設置・運用する形態のことです。
#ガバナンス#セキュリティ#モノリシック
公開: 2025年9月12日更新: 2025年9月12日
オンプレミス。クラウドの対義語として頻繁に使われる言葉だ。
概要
サーバーやソフトウェア、ネットワークといった情報システムを、外部のデータセンターやクラウドサービスを利用せず、自社が管理する施設内に設置して運用する形態を指す。「on the premises(構内で、店内で)」という英語が語源だ。
特徴
オンプレミスの本質は、物理的なインフラの「所有」と「管理」にあり、ハードウェアの購入から、設置スペース、電源、空調、ネットワークの構築、そして運用・保守に至るまで、全てを自社の責任範囲で行う。自社のサーバー室や、自社専用のデータセンターでシステムを稼働させるのが典型的な例だ。
メリット
クラウドが主流の時代に、あえてオンプレミスを選択する理由は何なのか。
- 高いカスタマイズ性
- ハードウェアの選定からネットワーク構成、ソフトウェアの導入まで、全てを自社の要件に合わせて自由に設計できるため、既存システムとの連携や特殊な要件にも対応しやすい。
- セキュリティの確保
- 外部のネットワークから物理的に隔離された環境を構築できるため、機密性の高い情報を扱うシステムでは、セキュリティを確保しやすいと考えられている。
- 安定したコスト
- 初期投資は大きいものの、一度システムを構築すれば、長期的に見てランニングコストを予測しやすく、安定させることが可能だ。
デメリット
一方で、そのデメリットはクラウドのメリットと表裏一体だ。
- 高額な初期投資
- サーバーやネットワーク機器などを全て自前で購入する必要があるため、多額の初期コスト(CapEx)が発生する。
- 運用負荷の増大
- ハードウェアのメンテナンス、OSのパッチ適用、障害対応など、専門知識を持つ人員による継続的な運用管理が不可欠となる。
- 拡張性の限界
- ビジネスの急な拡大に合わせてリソースを増強する場合、機器の調達や設定に時間がかかり、迅速な対応が難しい。
結論
オンプレミスは、システムの構成やセキュリティポリシーを完全に自社の管理下に置きたい場合に適した形態だ。しかし、その自由度と引き換えに、コストや運用負荷、柔軟性の面で課題を抱えることになる。クラウドかオンプレミスか、という二元論ではなく、両者の長所を組み合わせるハイブリッドクラウドという考え方が現在の主流になりつつある。